GIRL’S COLUMN

【連載】山本わかめの監督日記 第25回 雨宮まみさんという人生の指標

header

こんにちは、山本わかめです。
 
11月15日、作家の雨宮まみさんがお亡くなりになりました。

わたしは雨宮さんに直接お会いしたことも、サインをもらいに行くほどのファンでもなかったのですが、すごくショックを受けました。
 
上京してAV会社に就職し1人暮らしを始め、1年ほど経った頃、ある裏切り行為によってわたしは絶望の淵にいました。そんな時見かけたのが、当時ウェブで連載していたコラム「東京」でした。
東京に1人で暮らし、仕事に生きるアラサーには、雨宮さんの文章はうんざりするくらい共感できました。わたしは初めて他人の言葉で安心しました。この現状が何か解決したわけでもないけど、心地よい安堵感。わたしはもう生きていたくないと思っていたけど、とりあえず会社に行こうと思いました。

コラムや著作を読むたび、雨宮さんの自意識の掘り下げ方は異常だと感じました。だから多くの人が影響を受けたし、今後これほどの人はもう現れないのではないかと思ったほどです。わたしは、雨宮さんは自分のことも他人のことも見て見ぬふりができない、真面目な人なのだろうと思いました。この世の中は、さぞかし生きづらかったろうな、と。

大人になるにつれ、どんどん見て見ぬふりがうまくなっていきます。小学校からそういう大人たちのもとで教育を受けているのだから当然かもしれません。両親、友だち、クラスメイト、隣人、先輩、上司、恋人、そして自分のことも見て見ぬふり。自分のことすらわからない。自分を説明できない。自己の掘り下げ、自分と対話をしていないから…だから他人のこともわからない。それが納得できない子はずっと浮く。クラスでも浮いてるし社会に出てからも浮く。生きづらいな、と思う。

雨宮まみさんは様々な“生きづらさ”を抱えて生きる人たちの救世主であり、指標であり、安心できる存在でした。
絶対に死んではならない人だった、とわたしは思います。

それでも雨宮さんのいないこの世の中を、わたしは生きて行かねばいけません。
わたしは根性なし、とても1人では生きていけないから、次なる指標を探してしまう…そろそろ自立する時期なのかもしれません。
女子をこじらせて

東京を生きる



オススメコラムリスト

掲示板

お支払い方法

クレジットカード
コンビニ支払い
銀行振込
その他の支払方法
ページTOPに戻る