GIRL’S COLUMN

【連載】今こそSMしてみない?~女王様が教える初心者講座~ 最終回 SMは斯くして楽しむべし


sm_haeder
1年半に渡って「今こそSMしてみない?」を連載させていただきましたが、少しだけSMの世界を垣間見ていただけましたでしょうか?
この連載はこれで最後となります。今回は少しこの場を借りて「わたしとSM」についてお話したいと思います。

■出会いは漫画だった

繊細で滑らかでミルキーなタッチの絵を描かれる山本直樹先生の『フラグメンツ』(小学館)に収録された、ドがつくマゾ男とハードな女王様の物語「夕方のおともだち」に出会ったのは10代の頃。
男女の恋愛と言えば、普通のお付き合いしか知らなかったわたしは「こんな関わり方があるのか」と衝撃を受けました。そして、それが深い愛情をベースに成り立っていることにも驚かされました。

登場する雪子女王様の格好良さ、その責めを受け続ける吉田さんの強靱な心身。目の冴えるようなシーンが続き、本を閉じたときにはすっかり「女王様になるしかない」と頑なに誓っていました。
それから間もなくして大学に進学し、SMバーやハプニングバーなどでSM愛好者の方と出会いM男性とプレイするようになりました。
そこでの出会いは新鮮でしたが、心のどこかで「いずれは出会うべきだった世界」だと確信しており、遊びに行く日はお祭り気分でした。


■そしてプロの女王へ……

そして社会人となり、ごくごく普通の仕事をしながらSMクラブに飛び込んだのでした。
きっかけは日常への疲れや刺激のなさなど、そんなありきたりのものだったと思います。しかし、したくないことばかりを続けて朽ちていくよりも、例え後悔することがあっても経験すべきだと強く感じたことを覚えています。

SMクラブでの“女王様ライフ”はとても充実したものでした。それまで出会ったことのないような酔狂とも言えるSMを愛する人たち。ハードな女王様にM男性。毎日が驚きの連続でしたが、そうやって着実に自分の中のSM経験値が増えていくことが嬉しかったのです。


■引退して

現在は女王を引退し、普通の一般人として生活していますが、SM関連の書物仕事をさせていただいたりしているために色鮮やかな思い出に浸ることもあります。
SMの世界は楽しいことばかりだった、と言い切るには厳しいこともたくさん経験しました。世間的には眉をひそめられることもある世界ですし、あからさまに嫌な顔をされたこともあります。しかし、その世界に身を投じたことで、人生を終えるときに後悔することが1つ減ったなと感じています。

SMは頭で考えつつも強いフィーリングで自分の欲望を解放して、ギリギリまで心をさらけ出さないとおもしろくありません。ルールは相手を傷つけないこと、危険を犯さないこと。それを守って、感覚を振り切れさすのがSMです。
もしも、ずっとSMプレイをしたいけれどできないでいるという人がいたら、ぜひ一歩を踏み出して経験してみてください。
ただの妄想だった世界が途端に色づいて現実のものになる瞬間は、感動の一言に尽きますよ。

それでは、長い間コラムをお読み頂きありがとうございました。
いずれまた、どこかでお会いしましょう。


◆ライタープロフィール
貴崎ダリア

元SMクラブ女王様。
プライベートとプロでのSM活動の経験を活かし、現在はライター・小説家として活動中。現在Webを中心に連載・寄稿しており、漫画・お酒・料理などに関する記事を得意とする。
著書に『女王様が教えるSMの作法』などがあり、現在連載中のSMエッセイマンガ『女と男と犬とSM』では原案・取材協力を担当。
Twitter  @dahliagender   

オススメコラムリスト

掲示板

お支払い方法

クレジットカード
コンビニ支払い
銀行振込
その他の支払方法
ページTOPに戻る