【独り寝のお作法】

104. 今年のバレンタインは、洒落のわかる友人に「義理エロ」を贈りませんか?


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 毎年バレンタインデーが近くなると、「エロスをプレゼント」としてスイートな雰囲気のラブグッズやラブコスメなどを紹介していますが、どれもセクシャルな関係にあるふたりの間で交わされるプレゼントです。でも、いまやバレンタインデーは恋愛イベントではなくなっていますよね。友チョコ自分ご褒美チョコのほうが盛り上がっていて、義理チョコも下火。会社で「チョコどうする……?」という話題が出ると、めんどくさーと思う気持ち、私もよくわかります。

 仕事が絡むと面倒ですが、日ごろお世話になっている友人や身近な人にお礼の気持ちを添えてちょっとしたプレゼントをする、それ自体はすてきなことです。そこで今回は、義理チョコならぬ「義理エロ」について考えてみましょう。カップルでもないのにエロって勘違いされるだけでしょ!? というご意見は至極ごもっとも。でも、明るくオープンにエロについて話す場、人ってもっとあっていいですよね。女性同士、男性同士の内輪の話にするのではなく、意見交換をし合う場です。シモネタ合戦をしたいわけではありません。求めているのは、本質的なコミュニケーションです。

 とはいえ、セクシャルな関係にない人がエロスをプレゼントするのは、とても難易度が高いですよね。相手のエロ意識がどの程度かにもよるし、プレゼントする側のキャラにもよるし、もちろん関係性も大きく影響しています。そして渡し方。「もしかして、俺とヤリたいってアピール!?」と勘違いさせないよう、明るく健全な雰囲気がマスト!

 かつて勤めていた職場で、ホワイトデーにフロアの女性全員に1人1枚パンティーを配った男性がいました。そんなにお安いものではなく、ちゃんとしたランジェリーです。しかも、好きなの持っていって~、というのではなく、ひとりひとりをイメージしたものをセレクトしたのだからスゴイです。ただそれが的を射ているかというとそうでもなく、私がもらったのは、濃いブラウンに花の刺繍が散りばめられたレースのTバックで、たいへんセクシーでした。でも、正直なことをいうと私の趣味に合うものではなく……。


セクハラのはずだけど……。


 いまふり返ると、これ完全にアウトです。セクハラもいいところ。特定の女性にプレゼントしたのではなく、全員平等に配ったからいいという話ではありません。仕事の場にそうした性的なものを持ち込むことも非常識です……が、その人のキャラクター的に許されてしまっていました。ありていにいえば、誰からも好かれる上司で、普段から下品でなく差別的でもないセックスジョークをよく飛ばす人でした。この行為は是非でいうと非に当たることはまちがいないのですが、それでも場のムードは非常に明るく楽しいものになりました。

 ほかの男性たちどう反応していいのかわからず遠巻きに眺めるなか、女性同士が「◯◯ちゃんはどんなの?」「わー、えっろーい」とキャッキャウフフと盛り上がっていました。もしかすると、心中で不快に思っていた人もいるのかもしれません。その上司は人望がありましたが、快く思っていない人がいても不思議ではありません。そして何より、エロについての捉え方は人それぞれです。そんな女性たちに対してははしゃいだ空気につき合わせてしまったことを申し訳なく思いますが、それででもなお、そこに漂っていた「明るいエロ」は私にとっては大変たのしいものでした。

 まだバイブのコレクションをはじめる前のことです。性について深く考えたこともなければ、自分の性感を追求しよういう発想もありませんでした。性の話=シモネタと思っていた節もありました。というか、自分がそれにどう向き合えばいいのか(怒ればいいのかイヤがればいいのか笑えばいいのか)わかりませんでした。でも、パーソナルなことはさらさずに性について明るくやりとりできる/そんな健全な性をみんなで共有できる……シモネタではない「性」の共有の仕方というのがあるのかも、と気づかせてくれたのが、この年のホワイトデーだったのです。

 恋人以外とも共有できるのは、明るく健全で、そして笑えるエロ。と書くと「隠微さを失うとエロではない!」という人も出てきますが、それとこれとはまったく別ものです。パーソナルなエロと、ソーシャルなエロの違いとでもいうのでしょうか。表立ってワイワイ明るく愉しめるエロというのは、たしかに存在します。昨秋から開催されている春画展で、それを体験した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 そして、笑いというのはエロと案外、相性がいいものです。風俗店の店名にはダジャレが多いですし、日本製のバイブでもダジャレ的なネーミングは定番でした。お上品とはいえないし、なかには「アナル事務総長」とか「とある電磁の超振動棒」とか訴えられてもしょうがないものも多々ありましたが、現在はそれが減ってきています。そうしたものに出くわすたび、下品だなぁ~と眉をひそめていましたが、なくなるとなるとちょっと淋しいものですね。笑うと、ふっと力が抜けます。エロといってもムラムラギンギンでは押し付けがましすぎるし、疲れるだけ。そんな興奮マックス状態から抜け出し、自分を客観的に見る余裕を取り戻すのが、エロにおける笑いの役割です。

 何も、お笑い的にウケを狙えというのではありません。義理エロを渡すときは、ヘンに恥じらったり照れたりせず、あっけらかんとビッグスマイルで! 恥じらいや照れは隠微な要素が入ってくる隙を作ります。途端にパーソナルなエロに変容してしまうので、笑って笑って!


お値段もかわいい義理エログッズ


 さて、ここからは義理エロにふさわしいプレゼントを紹介しましょう。

 まずは、「EGG LOVERS」。LOVERSとついていますが、いまやTENGAは会社の飲み会におけるビンゴの景品になったりもするくらい、オープンな雰囲気のある明るいエログッズ。この時期だけ特別、バレンタイン仕様としてギフトボックスに入っています。

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 TENGA EGGとは、ソフトで伸縮性のある「エラストマー」という素材でできたオナキャップ。これを亀頭にかぶせ、ずるずるずるっと手でペニスの根本まで引き下ろし、また亀頭に向かって引き上げ……という具合に愛撫します。ユーザーは、独身男性のみにあらず。「生理や妊娠中でできない、でもふたりでふれ合いたい」ときに持ち出す遊び心あるツールとしても利用されています。

 もうひとつは、「MOMENTS ピロー」。使いきりサイズのローションで、女性の身体に安全な素材でできています。

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 濡れない人が補助的に使うというイメージが根強いですが、本来はカップルの円滑なセックスライフに欠かせないものです。残念ながら日本ではまだそれほど浸透していないため、どこで買ったらいいの? という人もいます。だからこそ、これを機にプレゼント! 「奥さまと愉しんでください!」といい添えればOKです。お値段的にもかわいらしいので、チョコ+ローションのセットでもいいですね。

 友人や、洒落のわかる相手(もちろん同性でもいいですよね)限定ではありますが、明るいエロスの交流となりうる「義理エロ」、浸透するといいな。


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プロフィール

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■桃子さん

オトナのオモチャ200種以上を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。 ブログ twitter

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