【独り寝のお作法】

12.美容のため…などの言い訳は無用。官能小説を読んで欲望のためにONNしよう!


 ここ数年、雑誌はどこもかしこもセックス特集を組むようになりましたね。週刊ポストや週刊現代のようなオジサン雑誌だけでなく、ありとあらゆるジャンルの雑誌がセックスセックスと大騒ぎです。メジャーどころを見ただけでも、「non-no」が8ページというけっこうなボリュームでセックスを扱い、「AERA」が男性セミヌードを掲載し……。特にAERAは、いま女性の間で官能小説がブームとなっているという内容で、10代から活字ONN派の私としては見逃すわけにいきません。

 特集の冒頭でいきなり、messyでもおなじみのエロメン・一徹さんがバーンッと登場し度肝を抜かれました。脚の角度によって大事な部分をうまいこと見せないようにしていますが、ギャランドゥのあたりを指でなぞっていたり、こちら側をひたと見据えるような目が妖しげだったり、この手の雑誌にしてはそうとう冒険した感じが伝わってきます。でも……「官能小説でアンチエイジング」ってどうなの? なんだか引っかかりを感じてしまうのです。

「セックスできれいになる!」という惹句を掲げ、女性のエロスを堂々と語り出したのは1980年代の「an・an」です。この時代の雰囲気や、女性たちが置かれていた立場を語るにはいまの私はあまりに無知なので控えるとして、セックスがシンプルに肉体的快感や精神的な充足感という側面だけで語られるのは、昔もいまも難しいんだなぁと実感するのです。「きれいになる」「アンチエイジング」という言い訳でコーティングしないと女性の性というのは、表に出すのがはばかられる……。

 かくいう私も当連載で「ONN美容講座」なるものを紹介しましたが、これはローションや電マの新しい使い方を提案したもので、ONNそれ自体はただ欲望の命じるままにしています。ONNってそもそも、そういうものですよね? 「ONNしてきれいになっちゃおうっかなー」「老けないために、今夜あたりONNでイッとかないと」と思う女性はいないと思うのです。たしかに自分の性と向き合うことは、年齢による身体や意識の変化に気づくきっかけとなります。でも、美を追究し、老化をくい止める手段になるわけではありません。そもそもONNしたぐらいで若返るなら、私はいつまでもピッチピチだよ!


バイブ小説、考えました

 女性の性欲を目の当たりにすると引いてしまう男性もいるので、こうした言い訳が用意されることもあるのでしょう。でも、そんな人たちは自分に置き換えて考えてみればいいのにね「よし、TENGAで男磨きをするぞ!」なんていっている男性がいたら、その頭の中身を疑いますよね。男も女も、健全な性欲に突き動かされてONNするし、そのために官能小説やAVを求めるーーそれでいいじゃないですか。

 とはいえ、官能小説ビジネスには大変、興味があります。以前、紹介した「女性による女性のための官能小説」(フルール文庫)のほかにも、角川文庫の「クロスラブ」シリーズがスタートしたり、海外のベストセラー官能小説が続々と翻訳されていたり、そういった官能小説界のニュースをキャッチできるという意味では、とても有意義なページでした。作家・窪美澄さんのインタビューも読めたし! もっとも窪さんは官能小説とアンチエイジング、または更年期障害克服の関連性にはまったく言及していませんけどね。

 官能小説の裾野が広がることは、選択肢が増えることなので、ファンとしては嬉しいかぎりです。玉石混淆になるような予感もありますが……。というのも、誌面で掲載されていた小説の表紙が、どれも少女漫画チックなんです。あ、少女漫画っぽいタッチが悪いというわけではありませんよ。でも私はもっと大人っぽい世界観のほうが好きですし、活字ONNのよさはイマジネーションを好きなだけ広げられるところなのに、これではイメージが限定されます。特に今回は「アラフォー女性に官能小説が人気」という主旨だったので、少女めいたテイストのものばかりで、本当に大人の女性が満足しているんだろうか? と疑問が浮かんだのです。

 いっそ、玉石混交の「石」のほうに滑り込むのを狙って、私も官能小説書いてみようかしら、なんて思わず大それたことを考えてしまいました。どうせなら、コレクターらしくバイブレーターに徹底的に光りを当てた物語がいいですね。思い切って、バイブを擬人化して主人公にしよう。そのバイブ君は、持ち主の女性に恋をしているけど、彼女は叶わぬことと知りながら、不倫の恋に夢中。恋人とセックスをして帰ってきたその夜は、決まってバイブ君を使って“思い出しONN”をするから、粘膜を通してその切ない恋心が伝わってきて、彼女が気持ちよくなればなるほどバイブ君は切なくなる、というお話。

 ……まぁ、私の想像&創造力なんてこんなレベルです。だからこそ、プロのクオリティー高い作品を心待ちにしているわけなので、この活況を背景に官能小説の傑作が数多く生まれることを期待しています!

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■桃子さん

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  • サイトへのご意見・ご要望2(122)
    あ、私もそれ思ってました! レビューじゃなくてなんでわざわざ掲示板にコメントするんだろう?って内容を時々見ますね。 携帯で見ると、結構下の方にレビュー欄が出てくるのでスクロールしないとわからないので、見逃してる人もいるかもしれませんね。
  • かなりどうでもいい独り言です。(4)
    ノンちゃんさん返信ありがとうございます。かわいいなんて言って貰えるなんて恐縮です。(〃ω〃) 少し前まで「陣×凍矢のBL?ふざけんな!」と思ってたのに「私が性的満足感を得られるエロ本としてなら認めてやる。…絵の上手な陣×凍矢の18禁同人誌なら買っていこうかな…」と思うようになってる自分にビックリしてます。(^◇^;)

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