【独り寝のお作法】

22.挿入不可能! ちょっとは女性の身体を勉強してほしい「勘違いバイブ」


 事件です。ひっさしぶりに「入らないバイブ」に出会いました。なんだか謎かけのようですが、そのまんまの意味です。挿入できなかったんです、バイブがアソコに。理由は単純です、大きすぎたのです。

 バイブをコレクションしはじめたときは、そんな失敗もしょっちゅうでした。オンラインショップではサイズが表記されています。最大直径と、長さ。でも、数字を見てもそれがどれくらいのものなのかが、感覚的としてわからない。それに全長ではなく、先端からクリバイブまでの長さが書いてあるものがほとんどない。ユーザーとしては、そっちのほうが重要なのにもかかわらず。

 もちろん、そうしたディテールまで明記してくれる素晴らしいショップもあります。そういうところは、ほかにも素材のやわらかさや、静音性にまで言及してある場合も多く、買う前にイメージがしやすいです。この手のグッズは、ショップによって価格にわりと差が出るので、つい安いところで買ってしまいがちですが、届いたのが「ぜんぜん気持ちよくないわー」という商品だったら、ただの安物買いの銭失い。振り返ると「なんでコレ買っちゃったんだろう……」と思うものもありましたが、そうやって良心的なサイトを見つけたり、なんとなくサイズの感覚が身に付いてきたりして、失敗ショッピングは次第に減っていきました。

 今回のバイブはいただきものでした。箱を開けて現物を見た瞬間、「あ、コレは難しそう」と思いましたね。頭が大きいんです。以前にも書きましたが、私は頭でっかち系のバイブが苦手です。男性でいうと亀頭にあたる部分がボコッと大きくて、そこから急激に細くなるタイプのことです。今回のは、その大きさがSサイズの卵ほどもあったんです。でも、パッと見のデザインは、かわいいんですよ。色はベビーピンク、全体的に丸っこいフォルムで親しみやすい雰囲気。質感もすべすべで気持ちいいです。この見た目に騙されて買う人、きっと多い! 女性はもちろん、男性も「これなら彼女もOKしてくれそうだな」と手が伸びるでしょう。

 これを試すにあたって、挿入までにじっくり時間をかけました。クリだけでなく、入口もじわじわほぐすように刺激しました。こういうときに、大きめのヘッドはいいですね。広い範囲にあてがうことができるので。そして、そろそろ受け入れ態勢も整った。なるべく気持ちもゆったりさせて、「ようこそ~」と好意的に迎え入れようとしたのですが……。

む、無理!!!!!

 卵の先っぽは私の体内にめり込むのですが、最大のところが骨に引っかかるような感じで、そこから先はどうにも進まない。少しぐらい努力しなきゃなと思って、ぐっと押し込んではみたものの、無理なものは無理なんですよ~。痛いからというより、物理的に不可能だなと感じ、それ以上、無茶をするのはやめました。日本人の骨盤のサイズでは、これが限界ですよ。セックス指南本などでは「赤ちゃんが出てくるぐらいだから、膣はとても柔軟に伸びる」をありますが、モノを挿入するときとは方向が逆です。時間をかけて拡張していけば、拳が丸ごと入る人もいますが、それは特殊な例です。

 第一印象ではかわいく見えていたこのバイブが、どんどんグロテスクなものに見えてきました。一見すると女性好みのデザインでも、結局ベースになっているのは「男目線」。いまだ「大きけりゃいい」「グロいほうが興奮する」という発想で作られたバイブは多数、存在しますが、女性はとっくにそっぽを向いています。自分で買うことはまずないし、パートナーが買ってきたとしても、そんなのイヤだと突っぱねる人が多いんじゃないでしょうか。センスの悪さにがっかりするとも思います。自分の身体に使うものは、自分で選びたい。イマドキの淑女はそうでなくてはいけません 。

男目線に「NO」を言おう!

 そんな女性たちのお眼鏡にかなうものが、いま海外から続々と上陸しています。が、国内メーカーさんも当然、負けてはいられません。もとより海外製のものはお値段も相当なので、国内製で上質なものをリーズナブルな価格で買えるなら、それに越したことはないとも思っています。でも……「はいはい、じゃあカワイくすればいいのね」ってことで安易にルックスだけ変えてもダメなんです! 女性の身体の構造や、それを無視して挿入したときの痛みなどをまったく考えずに作っても、私たちは受け入れられないんです。何がグロいかって、そういう考えがぜんぶ透けて見えることです。女をナメんな! と一喝したくなります。

 と書いているうちに、いくつか“困ったバイブ”を思い出してきたので紹介しましょう。

ドリルのような形

真っ黒なボディで、形はまさにドリル。女性の身体に工具のようなものをねじ込もうという発想がもう理解できません。考案した人の人格すら疑ってしまいます。

クリバイブまで届かない

これはよくあるパターン。サオが長すぎて、挿入したときにクリバイブが遠~いところにある。挿入×クリ刺激のWの快感は、相乗効果で快感も倍増なのに、そもそも届かないってことで惜しい結果に陥っています。日本人女性の膣の長さは8~10cmって、ちょっと調べればいろんな本に書いてあるのに、なんでこんなふうになっちゃうんでしょうね!?

煙が出た!

ちょっと話がズレるかもしれませんが、電池をセットしてスイッチをオンにした途端、ボディ全体がカーーッと熱くなって、煙が出たことがあります。何か導線がショートした? 原因はわかりませんが、怖すぎ! 勘違いも迷惑だけど、危害を加えられるレベルは許せません。

 いずれも女性への「思いやり」が欠けていますよね。乱暴な憶測かもしれませんが、この手の勘違いバイブがなくなる日は、まだまだ先でしょう。いえ、来ないかも……ぐらいに思っています。以上の書き方だと作り手が元凶のようですが、実際にはバイブを「感じている彼女を見て、俺が興奮する」ための道具として使っている買い手の問題でもあるのです。バイブは、女性にとっては実用品だけど、男性にとってはファンタジー。男性のファンタジー脳が女性にとって迷惑このうえないことは、これまでAVでもたくさん見てきましたが、バイブも同じですよね。バイブ選びもオトコ選びも、自分が傷つかないのが第一。まず女性自身がそれを見抜く賢さを身につけなきゃです。

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■桃子さん

オトナのオモチャ200種以上を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。 ブログ twitter

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    ハプニングバーへ女性一人で行かれた事の ある人はいますか? 今度東京へ行く機会があって、行ってみようかなーっと思ってるのですが、突然いけるところなのでしょうか?
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    オナニースタイルが復活したんだからくすぐりガマンもそろそろ復活してほしい。 リニューアルする前のくすぐりのみのやつでお願いします

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