【独り寝のお作法】

53.コミュニケーション重視のセックスではなく、快楽最優先のプレイに興じたい!




 正月は毎年、某雪国にある実家で過ごします。今年は特に新年から積雪量が多かったため、心静かに読書でもしようと思い、買ったまま開いていないままの本を5冊ほどスーツケースに入れて帰省しました。小説ばかりなのですが純文系、エンタメ系、サスペンス系……とジャンルもばらばら。とにかく目についたものを放り込んだだけなのですが、いざ読み始めてみるとなんとそのうち4冊が、〈不倫〉が重要なファクターとなっている物語でした。なんて偶然でしょう。

 わ~、これを実家で読むべき本じゃなかったなぁと思いながらも、引き込まれてページをめくる手が止まらず、ついリビングのソファに寝そべったまま読み入ってしまい、母から「そんなに面白いなら、読み終わったら置いていってよ。お母さんも読みたいから」といわれる始末。……わが家では〈不倫〉は禁句。それもこれも、かつて〈結婚を前提としておつき合いをしています〉といって、私が既婚者男性を実家に連れかえったことがあるからなのです。

 そのときは若さゆえに、「実家についてきてくれるんだから、彼も本気でしょ。ってことがわかれば、親も納得するっしょ」と強気全開でした。いえ、愚か全開でしょうか。結果的に親を困惑させ(意外にも怒鳴ったりはされませんでした)、彼にものすっごい居心地の悪さを味わわせて終わりました。もちろんその後は、いとも簡単に別れてしまいました。いまふり返れば、そりゃそうです。それからしばらくは自分の落胆で精一杯でしたが、時間が経ってからようやく親に対して申し訳ないことをしたという気持ちになりました。

 以後、不倫の話題はわが家ではタブー中のタブーです。不倫自体は人というものが生きているかぎり、なくならないものなのでしょう。私はそれを肯定も否定もできる立場にはないけれど、少なくとも誰かを悲しませる行為であることは身をもって知りました。浅はかな私は、悲しませるとしたらそれは相手の家族のことだと思っていたのです。でも、そうではないのですね。自分の身近な人たちを、そして将来出会う誰かを悲しませるものでした。当時そのことをもっと自覚できていれば……。悔やんでもしょうがないことですけどね。

不倫カップルはおもちゃ好き

 一方、バイブコレクターとして活動するうえでは〈不倫カップルとアダルトグッズ〉の相性のよさをいろんなシーンで実感しています。アダルトショップで見かけるカップルのうち、不倫カップルが占める割合はとても高いだろうと踏んでいます。昨年末まで月イチで1日店長を努めていた〈バイブバー〉に来店されるお客さまのなかにも、ちらほらそれっぽい匂いのするカップルがいらっしゃいました。いえ、ちらほらより、もうちょっと高い頻度かな。

 私は未婚なので、長年連れ添った夫婦間の空気というのは知るよしもないのですが、「慣れ親しんだ相手だからこそ、バイブを使ったりアブノーマルなプレイをしたりというのは、いい出しにくい」という現象は、確実にあるようですね。照れもあるし、その提案でいままで築いてきた関係が揺らぐかもしれないという不安もあるのでしょう。いまどきバイブやローターごときで変態といわれることはないと思いたいのですが、何のジャンルであれ世間というのは保守層のほうが実際には多勢です。そして広くアダルトグッズというなかには、SMグッズやアナル系も含まれます。

 そんな〈非日常〉のセックスを家庭に持ち込むのを禁忌とする傾向は根強いですね。それは、家庭外で行われるべきもの。不倫とアダルトグッズの相性がいいのもうなずけます。配偶者とはセックスレスというケースもあるのでしょうが、夫婦間のセックスがあったとしても、外の世界にある行為はどうしてもキラキラして見えます。どうしようもなく惹きつけられるのですね。性欲が強い人よりも、好奇心の強い人が不倫に流れやすいのかもしれません。最近は婚外恋愛などともいいますし、自分も当時は〈恋愛〉をしていたつもりでしたが、ふり返ると、好奇心や浮かれ気分で祭り状態にあっただけなのかなぁ、と思わなくもありません。

2015年はファンセックスを!

 もちろん不倫でもピュアな愛情の交換はありますし、ときに配偶者とのあいだにある以上の結びつきが生じることもあるでしょう。略奪ということばは好きではありませんが、そうした行為を経てふたりともの意思によって新たな配偶者となることもよく聞く話です。が、それでも不倫が不倫であるうちは〈セックス〉の魅力がたいへん強く、その魅力のうちには〈プレイをしやすい〉という要素が非常に大きいと見受けられるのです。

 セックスと、プレイ。両者は分けて考えた方がいいのではないかと考えるに至りました。セックスについて書かれた本では、セックスはコミュニケーションだとくり返し主張するものが多いです。裸の身体と心を交わす、究極のコミュニケーションだと。そこではグッズも〈コミュニケーション・ツール〉として解釈されます。最高にすてきなセックスですよね。また、私もそんなグッズの使い方を日ごろから提案しています。

 でも、それってマジメすぎじゃない? 快楽の追求とか欲望のおもむくままにプレイに興じる時間とか……セックスの〈愉しみ〉の面にもっともっと注目してもいいんじゃないかな、と。マラソンの世界でも〈ファンラン〉がありますよね。タイムなどにはこだわらず、楽しく走ろうというアプローチです。コスプレして走る人もいれば、途中、その地域の名物を食べながら走る大会というのもあるそうですね。それと同じく、ファンセックス。グッズもひたすら気持ちよくなるために、欲望を全開にするために使いたい! コミュニケーションとしてのセックスではなく、享楽的にプレイに没頭したい!

 そんな欲望がむくむくと自分のなかで大きくなる新年です。そうしたファンセックスもふたりで息を合わせるからこそ愉しみつくせるもの、つまりはコミュニケーションの賜物といわれてしまえばそれまでですが、愉しんだもの勝ちです。そうすれば、家庭外・カップル外の性行為が特別キラキラしたものではなくなり、好奇心を刺激されることもなくなるのではないか……と思い至ったのです。不倫や浮気じゃないステディな関係だからこそ、セックスもプレイも両方愉しみつくしたい! そして、そのためのアプローチを模索したい――これをバイブコレクターとしての、2015年の抱負とする次第です。

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プロフィール

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■桃子さん

オトナのオモチャ200種以上を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。 ブログ twitter

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掲示板

  • イク手前⁇(1)
    この前エッチしていたら、今までにない感覚におそわれました。 今までもとっても気持ち良くて涙が出ることもあったし身体がおかしくなりそうにもなっていたのですが、この前は、鼻水出るほど涙が勝手に溢れてきてとまらなくて、頭もぼーっとして、本当に変!と思いました。 気持ち良いけどやめてほしい!みたいな、、。これってイク前に感じるものなのでしょうか?人によって違うとは思いますが同じように感じた方いませんか?
  • イベント告知(3)
    シルクのみたいに敷居が高くないといいな ブラブラしてたら 有馬さんがいたみたいな そんなイベント希望します

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