【独り寝のお作法】

55.ストリップを初観劇! 表現する女性の肉体を性器ごとリスペクトする世界


 とても幸福な出会いがありました。生まれてはじめて、ストリップを見てきたのです。

 場所は東京のとある繁華街。その劇場の存在は知っていました。その奥にはラブホテル街があり、いつもお世話になっているアダルトショップの本店があります。 なじみの一角ではありますが、ストリップとなるとこれまであまりに無縁で、劇場はその前をただ通りすぎるだけのところでした。 先日、すてきな官能作家の女性からお誘いがあり、私はその禁断の場所についに足を踏み入れました。

 告白すると、私はストリップに偏見がありました。薄暗い劇場で、扇情的なダンス(巧くない)が申しわけ程度に踊られ、ぎらぎらした欲望を隠そうともしない男たちの視線にさらされる。 なんならシコっている人もいるんだろうな、と。いってみれば前時代的な、とはいえ大方の人が抱いているであろうイメージを私も持っていたのです。 劇場に向かう道すがら、「私も観る前はそんなふうに思っていたけど、実際、観客の男性は踊り子さんへのリスペクトがあるんだよ」 と友人から聞かされても、いまひとつピンときていませんでした。 比較するものではないのかもしれませんが、私がときおり足を運ぶピンク映画館では、決して柄がいいとはいえない男性の率が非常に高いからです。

 初めての観覧を終えたいまとなっては、男性観客のみなさんに「すみませんでした!!!」と最敬礼で謝っても足りないほどです。 そこには、たしかなリスペクトがありました。斜陽といわれる業界を長年支えつづけてきた人たちには、スケベ心以外のものが確実にありました。 そして、ストリップとはそうして支持を得るにたる極上のエロティック・エンタテインメントだと実感しました。

 いえ、きっと、そうでない劇場、観客もあるのでしょう。現在は都内でも、7軒ほどしか劇場が残っていません。全国では22軒だそうです。 それぞれの特性はあるはずですし、その日に出演する踊り子さんによって空気は変わると思われます。だからこそ、私は今回の初ストリップを〈幸福な出会い〉だと感じたのです。 新春公演ということもあり、人気も実力も当代トップクラスの踊り子さんがそろい踏み。 そんなスタークラスの女性たちだからか、ファンの方もみなさん紳士的で、劇場はたいへん和やかな雰囲気でした。

見せ場は、おっぴろげ

 予備知識もないまま観たので、何もかもが驚きでした。舞台からは短い花道が伸び、先には回転舞台があります。 観客はここをぐるりと取り囲むようにして座るわけです。かぶりつきの最前列など、お気に入りのポジションがある観客の方も少なくないようですね。 回転舞台はただぐるぐる回るだけではなく、せり上がることもあります。 これによって踊り子さんが舞台に寝た状態で大開脚すると、ちょうど座っている観客の目の高さで性器が満開となるわけです。ワオ!!

 踊り子さんひとりひとりの流れは決まっていて、まずは肌の露出がほとんどない衣装でのダンスがあり、いったん衣装をチェンジし徐々に(あるいはしばらく踊った後、一気に)脱いでいきます。 一連の曲調もいろいろで歌謡曲系、洋楽ストリート系、洋楽バラード系などさまざま。 世界観もその人ごとに違い、「夕鶴」をベースにしたストーリー性のあるものから、なぜか映画泥棒モチーフのものまで実に個性的。 後者を観たときはちょっと戸惑いましたね。ストリップなのにまったく官能的ではなく……。 でも、冒頭のダンスは絶対エロと結びつけなければならないというルールもないようで、自由な表現の場なのだと見受けられました。

 クライマックスは回転舞台で迎えます。大開脚があるので、男性はもう前のめり!  美しい女体をたっぷり見せます。これが終わるともう一度舞台袖にひっこみ、再度出てきてから〈オープンショー〉が行われます。 これはおっぴろげに継ぐおっぴろげとでも申しましょうか。 大開脚で、あるいはバックを思わせるポーズで、はたまた立って観客の顔をまたぐようにして、とにかく股間を見せつけるショーです。

 「な~んだ、結局、目当ては股間なのね」とは思わないでください。 そういう男性ももちろんいると思いますが、全体的には〈女体という美しい造形物〉を正しく鑑賞する場だと感じました。 パッカ~ンと開かれた脚のあいだにぐっと顔を寄せて、性器をのぞきこむ男性もいます。大開脚で性器をオープンにするたびに会場から拍手がおきます。 でも、そこにいる人たちは性器だけをことさらに女性の身体から切り離しているわけではないように見えました。 性器も、その女性個人の一部。ダンスが女体を美しく見せるための身体表現の一部なら、アソコも身体表現の一部。 女性の人間性と肉体、および性器を別個のものとして、ただポルノグラフィとして消費する……ということがその劇場にはなかったのです。

裸の女体がもつ表現力

 私も観ているうちに、「女性の身体はこんなにきれいなものなんだ! 性器も含め美しい!!」と気持ちが盛り上がっていきました。 かたや自分の身体は造形が大きく劣るうえに、何かを表現する肉体でも何でもありませんが、自分に備わった女性という肉体をもっと愛していいのではないかという気にすらなりました。

 なかでも際立っていた踊り子さんたちは、まずダンスのレベルが高すぎて、この値段でこんな上質のエンターテイメントを観せてもらってよいのかと申し訳なくなるほどでした。 劇場によりますが、私が観劇したところは女性2000円とたいへんリーズナブルなのです。ある踊り子さんは観ているだけでどきどきし、なぜか涙がにじんでくるステージでした。 すごく情緒的でありながら、天上からぶら下げた布やフラフープを利用したアクロバティックな表現もあり!  それをほぼ全裸で行うので身体の線も動きもまったくごまかしようがないのですが、それがとても美しく潔く、また涙を誘われます。

 先述した「夕鶴」のステージでも、羽をむしって布を織った鶴の姿が女性の裸体で表現され、その強さを秘めた儚さにまたも涙を誘われました。 その後の回転舞台での見せ場では、上気した肌の美しさとしたたる汗がなまなましく、AVやネットを何本観ても決して得られない〈生きた女体の神々しさ〉がありました。 チープな言い方になってしまいますが、踊り子さんたちが女神に見えたというのが私の素直な感想です。

 というわけで、私はそのアクロバティックなのに情感たっぷりのストリップを見せてくれた踊り子さんのファンになってしまいました。 その胸の高鳴りは、もはや恋かもしれません。劇場に所属しない、フリーの踊り子さんなので全国を回ります。東京の劇場に出演するときに、また会いにいかねば!  といまから張り切っています。ミーハー丸出しですが、本気で性を体現している一途さは、それほど魅力的でした。 初めて扉をあけたストリップの世界、瞬殺でハマってしまいましたよ。

このコラムへのレビュー(2件)

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  • 2015/02/21 投稿者:匿名
      
    おすすめレベル:★★★★★

    最近また覚醒剤で逮捕されたタレントが、以前ストリッパーデビューしたときに散々たたかれたくらい、ストリップの世界は相当に厳しいみたいですね。
    オッパイがデカけりゃ務まるわけではなく、元グラビアアイドルだの、薬アガリなどの触れ込みは何も意味がない世界。
    客はただのエロじじいではなく、見る目が厳しいと聞いたことがあります。
    女性もストリップを見ると勉強になるみたいですね。機会があったら見てみたいです。

  • 2015/02/21 投稿者:匿名
      
    おすすめレベル:★★★★☆

    ストリップの世界、案外厳しいみたいですね。
    ずいぶん前だけど、ダンスがあまり上手くないダンサーが客足を伸ばすために、胸のタッチOKのサービスをしてたけど、おじいちゃんに近いおじさん達が裸のダンサーの胸を揉んでるのをテレビで見てて、なんかダンサーにもおじさんにも物哀しさを感じたなー。

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■桃子さん

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