【愛人の掟】

6. 愛人候補としてEXILE系若手経営者に接近! 意外といい男だったけど…?


 交際クラブへ潜入し、好奇心で男性会員からのオファーを受けたアスモデウス蜜柑(未読の方はコチラ。)今週はそんな男性会員とのドッキドキのデートの様子をお届けするわ

 待ち合わせ当日、愛人斡旋会社のスタッフからメールが届いた。

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おはようございます。
本日、六本木グラン○ハイ○ットのラウンジにて、男性会員様と待ち合わせでございます。
待ち合わせ場所に到着しましたら、男性会員様(090-xxx-xxxx)へ直接電話をかけてください。
なお、遅刻やドタキャンなど無いようにお願いします。
無断キャンセルは、紹介料を全額負担の上、退会していただきます。
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 クラブが損をしないように釘を刺された。いやぁね、安心してよ。どんな男がくるのか興味津々の私は、朝からワクワクしちゃってるんだから。時間通りに待ち合わせ場所に到着し、男性会員に電話をかけた。平日の13時だというのに、ホテルのラウンジはたくさんのおじ様おば様方で賑わっていた。

 そういえばこのホテル、去年のクリスマスに男と来たわ……。六本木ヒルズで一人5万のコース料理食べて、ジャズの生演奏が心地いいバーで飲んで、取った部屋の中にプレゼントがあるというから寄ったのよね。その間にラウンジで待ってたっけ。その後、働いていたお店に同伴してもらったんだけど今思えば一緒に泊まれると思ってわざわざクリスマスに予約してたのに、残念ねその男……。結局ひどい振り方をしちゃったけど、M君、あの日くれたカルティエはまだ愛用してるわよ~~。

 なーんて考えていると、男が電話に出た。

「もしもし、真鍋(仮名)です」

「もしもし、蜜柑です。今ラウンジに到着しました。赤いバッグを持っていて……」

「あ、見つけました」

 辺りを見回すと、男が小さく手を挙げた。それが真鍋との運命的な出会い……とはなるはずもなく、去年のクリスマスの思い出もM君の顔も一瞬で消え、私の頭は完全に仕事モードへと切り替わった。

 真鍋は私が事前に描いていたイメージを裏切り、交際クラブに登録しなければ若い女性との出会いがないような男には見えなかった。少し小太りだけど、長身で寒い季節にそぐわない健康的な肌の色。顔はイケメンではないが決してブサイクではなく、服装はシンプルなシャツにジャケット、さりげなく靴はフェラガモ。私はフェラガモの靴が大好きなので、一目で分かる。

「初めまして」

――初めまして。

「蜜柑さん、写真通りの方で安心しました。ヒルズのレストランに予約を取ってあるのですが、お腹は空いていますか?」

――私も素敵な方で安心しました。お昼はまだなので、是非ご一緒します。

「良かった。実は、写真と実物が全然違うようなひどい方が来たらこのラウンジでお茶だけして帰すつもりだったんですよ」

 なんともテンプレート的なつまらない会話をしながら歩き出す。レストランに到着すると、店内は赤を基調としたオシャレなフレンチの店だった。ランチのくせに一人1万5千円もするコースを真鍋が注文したので、ここぞとばかりに美しい盛り付けのオマール海老の前菜やフォアグラの乗ったステーキを堪能した。

 真鍋は、若くして会社を経営しており、話の合う同年代の友人が少ないという。住まいは六本木ヒルズの他に、恵比寿、赤坂にマンションを所有している……そんな話を聞かされた。私の仕事はイベントコンパニオンということになっているのでそれについてもいろいろと聞かれたが、昔やっていた経験があるので当時の話だけで終わらせた。真鍋は興味深そうに話を聞いていた。

――どうして真鍋さんはこのクラブに登録を?

「経営者の先輩に紹介されて。僕は酒が全く飲めないので、夜のお店は苦手なんです。そこで働くプロの女性というのも、会話や服装を上から下まで見るじゃないですか。どうも気を遣ってしまうので苦手で」

 真鍋は外見はどう見ても遊び人で、EXILEで後ろのほうで踊っていますと言われても驚かないような風貌なのに、会話も仕草も華麗な……いや、華麗というほどわざとらしい雰囲気ではないのだが。おまけに、事前に30代と聞いてはいたけど、まさか30歳なんて……。若いのに、とても紳士的だった。ごめんなさいね、プロの女性が来てしまって、ウフフフフ。上から下まで見てるわよ。あら、時計はハリーウィンストンね、素敵。

――女性との出会いならいくらでもありそうなのに。お若いですし。

「クラブのスタッフの方が言うには、僕が登録男性で一番若いそうです。収入などがわかるいろいろと細かい書類を面接で見せて、納得していただき、登録できることになりました。普段の食事会なんかでも出会いはあるんですけどね、好みの女性がいるとは限りませんし」

――彼女はいないんですか?

「今はフリーです。でもしばらく真面目に誰かと付き合う気はなくて。元カノが学生時代からの付き合いだったので、正直な話、今はいろんな人を見たいと思っていて」 ――というと、割り切った関係というか、遊びの女性を探しているんですか?

「クラブに登録している女性も、バイト感覚だったりそういう男性を探しているわけですよね。普通の職業でそういう子なら応援するのもアリだと思ってます。まぁ、好かれたらラッキーですけど」

――真鍋さんと遊びたい女性、きっとたくさんいますよ。交際クラブとかじゃなくても(笑)。

「重くなっちゃいませんか? こういう出会いだから、例えばどちらかに気持ちが入ったとしても線引きできるんですよ。金も絡んでいるんですから」

――お金を払うことに抵抗はないんですか? お若いからいくらでも遊べるのに……。

「お金は普通に遣っててもまだ余裕があって、この間なんかもう買うものがないから船を買ったんですよ。そしたら『次は馬かヘリコプターを買わないか』と誘われたりして(苦笑)。だったら好みの女の子と遊ぶことにお金を使いたいんです」

――すでに何人かお会いしたんですか?

「先月登録をして、2人会いました」

――どんな子だったんですか?

「ひとりは写真に騙されたので交通費だけで帰して、もうひとりはすごく綺麗な学生さんで、何回か会いましたけど……ちょっと変わった子で、こういうところにもトレーナーにスニーカーみたいなラフすぎる服装で来たりとか」

――(笑)「価値観が合わなくて、マナーも悪くて続かなかったな。蜜柑さんはそのワンピースはマックスマーラですか?」

――いえ、ダイアンフォンファスティンバーグです。

「いいセンスです。そういう、流行物じゃなく何年も着れるような服をお互いに選び合ったりできる女性が好きだな。価値観は大事です」

――わかります。趣味、大事ですよね。お金に余裕があるなら、VIPな女性のクラスとか、芸能人とか興味ないんですか?

「僕にこのクラブを紹介してくれた方は女子アナと遊んでいるみたいなんですけど、あまりそういう肩書きには僕は興味がなくて。お金もかなりかかるのに、忙しくて2時間も一緒にいられないとかで。そういう時間を計算するのも面倒ですし」

 つまらない会話は省いて、取材っぽい会話を厳選して書いたんだけど、この真鍋という男は普通に知り合っていたら良い友人になれたかもしれないわ。答えにくい質問も濁さず素直に答えてくれて、丁寧にハキハキと話すところに好感が持てる。女の服装や好みも見抜いているし、さりげなく褒める技もあるということは、伊達に女と遊んできていない。若い男の口からマックスマーラなんてブランドを聞いたのは初めてで驚いたわ。

 愛人探しのオジサマには勿論もってこいのシステムだけど、真鍋のようにお金はあるけどキャバクラや水商売の女が嫌いで、真剣に付き合う彼女も要らないのであれば、若い金持ちにも便利なシステムだ。

 料理を食べ終えた。いやー、いい話も聞けたし実に美味しいランチだったし、蜜柑様ご満悦。

「これからどうします? 僕は夜まで空いてるので、ヒルズの部屋、見に来ます?」

 真鍋の一言ですっかり忘れていたことを思い出す。そうだ、このクラブの醍醐味は、好みの女と、会ったその日にヤれることだ。でもね、蜜柑様は美味しい料理も金持ち男にも慣れてるの。そして男のかわし方にもね。

――嬉しいです。でも、会ってその日にというのは私、今までないのでちょっと……明日か明後日にでもあらためてお会いしませんか?

 いつになるかわからない約束なら、男はその日のうちにガツガツとするが、真鍋みたいに金と時間に余裕がある経営者なら時間の融通がきく。明日か明後日にまた会いたいと女が言うならその気はあるに違いないのだから、男としての心の余裕も見せたいと思うだろう。特に散々金持ちアピールをしたのだから、見栄もある。

「そうですよね、では明後日のこの時間帯なら空いてるので、連絡を取り合いましょう」

――すみません、ご馳走になってしまって。家に着いたら連絡しますね。

「とんでもない。来ていただいてありがとう。楽しかったです。あ、これ交通費です」

 一万円を受け取る。読み通り、余裕で帰してくれた。

 男の下心をかわす方法というのは、男のタイプによって使い分けるのが妥当だ。基本的に「嬉しい」とか「行きたい」というようなフレーズを感情を込めて言ったあとに悲しそうに「でも……」と理由を述べれば男の自尊心は傷つかない。その上、女にその気があるのにその日のうちにヤれないというのは、目の前に餌をぶら下げた状態を持続させていることになる。男が優しいのは当然。誰だって美味しく餌を食べたいんだから。女性の側に実は抱かれる気がないなら、いったん帰宅してから言い訳すればいい。

 そして真鍋のような男の場合、時間がないとか体調が悪いとかの理由よりも、こちらの方が後味が良い。真鍋とは二度と会うこともないから連絡が来ても拒否すればいいだけなのだが、予想より楽しかったということへのサービス精神は大事でしょ? 取材にも協力してもらえたし、気持ちよくお別れしないとね。

 ビッチのくせになぜ断ったのかって?

 友達にはなれそうだけど、魅力的な男ではないの。残念ね、気に入った男だったらお金がなくてもついていくのに。私が男に求めているものはそこじゃない。

 安い金でタイプじゃない男に抱かれるなんて人生の汚点は、こんなところで作らないわよ。

 本当は「妻と子がいるけど若い女を金で囲いたい50歳くらいのオジサマ」のガツガツした様子をお届けしたかったんだけど、引きが良いのか悪いのか……。でも真鍋が特殊なタイプというわけでもないと思うのよね。案外、このテの若い男も、交際クラブには登録している。そう考えると、オジサンはちょっとイヤだけど男に囲われて生きていきたいという女性にとっては、朗報なんじゃないかしら。

(アスモデウス蜜柑)

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  • 21日イケメン祭り(3)
    >スタッフ様 ご検討いただき、ありがとうございます! 見に行かれないのですが、見に行かれたとしても、販売して頂ければ購入して何度も見たいです! 引き続きサイトを拝見します。 良い報告があることを願っています。 よろしくお願いしますm(__)m

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