【短期集中連載:芸能人未満。】

5. プロ彼女の挫折。「“本タレ”にしてやってるのに」「俺と遊びたい女はたくさんいるんだぞ」

 これまでに何人かの『最近認識されている意味』での「プロ彼女」についてご紹介しましたが、今回はそんな生活を続けるのが苦痛になり、別れを決意したE子さん(30歳)からお話を聞くことができました。

E子さん「私は普通のOLでしたが、幼なじみの女の子が芸能関係の仕事に就いたことで、その子を通じて業界の人と親しくなりました。普通に芸能人が出入りするような場所によく呼ばれて、週末は必ずといっていいほどパーティーや飲み会に顔を出していました。そして元カレと知り合ったんです」

 その彼のことは40代の芸能人、ということしか明かせませんが、E子さんを「元カノに顔が似てるから」という理由で相当気に入られ、毎日のようにアプローチをかけられたそうです。

 当時28歳だったE 子さんは、周りの結婚ラッシュに焦っていたこともあり、年収数千万以上(推定)もの稼ぎがある彼氏が出来たらきっと周りのパーティーガールたちが羨むだろうという理由で、彼と付き合うことに決めたといいます(まあ浅ましい!!)。

 ここで一つだけ羨ましいのが、そんなに好きでもないのに好きだ好きだとアプローチをかけられたときに、「とりあえず付き合ってみる」という選択をできるE子さんのアバウトさ。私にはできないんですね~……とりあえず付き合う、ができなくて、告白されてもキッパリ断っちゃう女性、結構いるでしょ? だって付き合ったら、手を繋いだりキスをしたり、それ以上のことも勿論あるわけで……自分が心底「良い!!」と思う相手じゃないと、私はそういうことができません。で、そういう相手が自分を好きになってくれる確立はなかなか低い。だから長らく彼氏がいなくて寂しいんですけどね! ええ!!! 女は愛してくれる人の中から男性を選ぶのが最も幸せになれるということは理解していますとも!!!!! それができたら苦労しないんだよ!!!!!! とにかく「自分を好きと言ってくれる人を好きになれるかも」と、「とりあえず付き合ってから決める」ことができるっていう性格は羨ましい。

 私の話は置いといて、E子さんと彼のお付き合いはこうしてスムーズにスタートしました。彼は40代ですけど体が頑健で、飲み歩くのが好きなタイプです。仕事がオフの日は前夜からお昼近くまで延々飲み続けることもあったとか。そして、酒癖もあまりよろしくなく……。

 E子さんは一般企業に勤めるOLですから、平日は朝から晩まで会社でお仕事をしています。次の日の朝に差し支えますから、毎晩飲み歩くなんてできません。でもそんなことはお構いなしで、彼は「E子ちゃん、迎えにきて~」「E子、今から来いや!!」と、彼女を何度も深夜や朝方に呼び出します。E子が「朝から仕事だから無理だよ」と断ると、「元カノはすぐ来てくれたのに!!」とキレ始める始末。最初はそんなわがままにも付き合っていたそうですが、彼女の仕事にも支障が出ます。

 おまけに、最初は彼からアプローチをしつこくかけてきたというのに、いざ付き合い始めてみると「ちょっと太ったんじゃないか」「眉毛の処理が甘い」「俺と遊びたい女はたくさんいるんだぞ」「俺を誰だと思ってるんだ」等々、うるさいうるさい! 要求や文句、脅しに近い言葉が、呼吸をするかのように出てくるようになりました。仕事を休んで彼の二日酔いの世話をしたり、元カノに負けないように外見を磨く努力も怠らず、深夜の電話にもきちんと付き合うE子さん。なんて涙ぐましい……いや、ようやるわ。めんどくさ。

 それでも、「彼の恋人」というだけで周りから優遇されたりチヤホヤされる環境は気持ちいい。今まで我慢したのに結婚するまでは別れられない。お互いの親に挨拶も済ませてしまった。そんな思いから、E子さんは彼との交際を必死で半年間続けたそうです。

 やだやだ、目を覚まして! どんなスペックを所持していても女性を見下す男性なんてロクデナシです。往復ビンタです。

 勿論E子さん、目を覚まします。E子さんは外見も美しく、痩せ形なのに巨乳、聞き上手、気遣い上手と、男ウケする要素満載の女性。言い寄ってくる男性は五万といるわけです。そのうえ向上心もある。もしE子さんが、それほどモテるタイプでなく、自分に自信がなく、向上心もなかった場合、「この人しかいない!」と横暴彼氏にしがみついてズルズルいくありきたりなストーリーが生まれたかもしれませんが、幸運なことにそうはなりませんでした。

E子さん「何で私こんな人と一緒にいるんだろう……この人の要求に応え続けて、元カノに負けないように頑張って、『ありがとう』なんて言われたこともないなって気づいて。しかも、彼は私のことを『俺の本タレ』って紹介する。それって、本命は私でも、他にも遊んでる女の子はいるってことで。いろんな心労が重なっちゃって別れを切り出しました」

 別れを切り出すと彼は鬼の形相でキレだしたそうです。「本タレにしてやってるのに」くらいの勢いで。

 ええと、まず、本タレってなんやねんですよ。「俺の本命タレント」の略? 業界用語? ワタシ バカダカラ イミ ワカンナ~~イ☆ 女性を「タレ」言うな、ってね。

 一悶着ありつつも、どうにかこうにかE子さんは自意識過剰な彼のもとを去ることができました。もういくら高収入の有名人でも、上から目線の男性との交際はウンザリだそうです。そりゃそうだ。むしろよく半年以上も付き合ったものです。拍手。

これまで様々な「業界人の彼女」を紹介してきましたが、聞けば聞くほどに、ワタシ、普通~~の人と普通~~な恋愛をしたいなぁと思いました。

 人間にはキャパシティというものがあって、それを超えるとパンクしてしまいます。条件付きの交際とか、男性から言われて自分を磨かなきゃいけないとか、正直しんどいというのが本音です。つい最近、部屋の大掃除や模様替えをしたり、自炊を頑張ってみたりしたんですが、それは誰かに好かれるためではなく自分の環境を心地のいいものにするためであり、未来の自分に希望を持ちたいからという理由です。音楽を聴いたり映画を観たりして、「この人素敵!」って思うことはありますが、プロ彼女のようにその世界の人たちと付き合うためにキャパシティを超えてまでの無理はできません。否定こそしませんが、彼女たちと自分は別世界に生きているなぁ……と感じざるを得ませんでした。あ、だから園崎は彼氏ができないのか……?

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プロフィール

messy

記事提供

■園崎愛海(そのざきまなみ)/ &M所属、駆け出しの際どいグラビアアイドルとしてイメージDVD発売中。未熟ながらもポールダンサー。Twitterアカウント:@garnety666にて、可愛気のない生活を惜しげもなく発信。小説、漫画、映画、ゲーム、とフィクションの中にいることが趣味。
URL:messy

掲示板

  • イク手前⁇(1)
    この前エッチしていたら、今までにない感覚におそわれました。 今までもとっても気持ち良くて涙が出ることもあったし身体がおかしくなりそうにもなっていたのですが、この前は、鼻水出るほど涙が勝手に溢れてきてとまらなくて、頭もぼーっとして、本当に変!と思いました。 気持ち良いけどやめてほしい!みたいな、、。これってイク前に感じるものなのでしょうか?人によって違うとは思いますが同じように感じた方いませんか?
  • イベント告知(3)
    シルクのみたいに敷居が高くないといいな ブラブラしてたら 有馬さんがいたみたいな そんなイベント希望します

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