【短期集中連載:セックスレス】

5. 「人間関係のもろさ」を熟知した、結婚15年目にしてセックスフルな生活を送る夫婦

 セックスコラム最終回は「セックスフルの夫婦」を紹介したいと思います。心理的な説明がないと理解しづらいので、初めましての方は第一回からお読みくださいね。

須坂さん夫婦 結婚15年目/セックスフル

 インタビュー当日、お願いしていないにも関わらず、旦那さんも一緒に参加してくれた須坂さん夫婦。今までの方々は、パートナーが同席しないように自宅以外か、パートナーが家にいない時間を指定されていたにも関わらず、須坂さんは日曜日の昼間に私と編集さんを自宅に呼んでくれました。

 結婚15年目にしてセックスフルでラブラブな結婚生活を送っているお2人ですが、付き合ったばかりの頃はセックスが全然うまくいかなかったそうです。

 夫の博さんは商社勤務の40代で仕事は激務だそう。妻のミキさんはパート勤務。2人の間には、13歳、10歳、4歳の子供がいます。

――付き合い出した時からセックスが上手くいくまでの経緯を教えてもらえますか?

ミキ「最初は、旦那のサイズが大きすぎてすごく痛かったんです。彼もセックスがしっくりこないから別れる気になっているのを感じたので、ちゃんと話してみたんです。『終わってから、すぐにシャワーに行くのはどうなの?』とか他にも気になったことは、セックスの最中でも言いました。『この角度いいね。今までのはちょっと痛かったけどね』とか。もちろん言いづらかったし、恥ずかしかったですよ」

――博さんはセックスが上手くいかないことについてどう思っていました?

博「僕もセックスが上手くいかないことに悩んでいました。潤滑ゼリーを試したりしたけど駄目で。お互い何となく不満が溜まっていましたね。で、ある時『安全日だからコンドームなしでしてみようか』ということになって試してみると、お互いとても気持ち良かったんです。変な話、それが結婚のきっかけになりました。男も女と同じで、セックスのことで言いたいことはあるけど、なかなか言えないんです。拒絶されるのが怖いんです。でも妻は今まで付き合ってきた女性と違って何でも話せました。結婚を決めたのも“ここまで心をオープンにできるヤツはそういないだろう”と思ったからです。結婚生活って数十年続きますよね。夫婦の間でオープンな話し合いがなかったら、数十年我慢することになる。だとしたらセックスも含めて、どんなことでもちゃんと話せる相手がいいと思ったんです。彼女の偉いところは問題を先送りにしないとこなんですよ」

――話し合いの後、すぐにセックスは良くなりました?

ミキ「その後も子宮内膜症だったり、妊娠と帝王切開だったりがあって、痛くてセックスどころじゃなかったです。旦那を受け入れるようにしたいけど痛くて……すごい焦りました。セックスレス=夫婦の危機だと思っていたので、そこで危機感を持たずに『まぁいいや』と先送りしていたら、夫婦は駄目になると思っていました。夫婦の関係性って、努力しないとすごくもろいものだと思うんです。なので身体の状態を夫にちゃんと話し合いながら、いろいろ工夫していましたね」

――博さんに危機感はありましたか?

博「ありました。なので、コミュニケーションを取るように心がけましたね。僕の仕事が忙しくて、帰宅が深夜1時になることもあるんです。でも、女性ってその日にあったことを旦那に話したいんだと思うんですよね。うちの妻も僕が帰宅するまで待ってくれているんです。そして愚痴だったり、他愛もない話をしてきます。正直疲れているから勘弁してって思う時もあるけど、不満が溜まるだろうしちゃんと聞きますよ。朝6時起きなんですけど、深夜3時くらいまでは寝る間を惜しんで寝る前の会話を習慣にしています。時間の共有が気持ちの共有になる、そしてセックスへ繋がっていくのかなって思います」

――夫婦の間で他に意識していることはありますか?

博「お互いにパパ、ママと呼ばないことですね。ママと呼ぶとどうしても自分の母親みたいな気持ちになるし、大袈裟かもしれないけど近親相姦みたいな気持ちになる。妻には『女』でいて欲しいという気持ちも込めて、名前で呼んでいます。あと年に1~2回、子供を預けてデートするようにしています」

ミキ「私は喧嘩になってもいいから、何でも正直に話すようにしています。他の人の話を聞いてると、その時に直してくれないと許せないという人が多いんですけど、その時わからなくても数年経ってから解決すればいいか、という呑気さも必要だと思うんですよね。白黒つけるみたいな喧嘩の仕方だけだと、溝が出来て離婚しちゃうってケースも多いと思うんです」

――2人のお話を聞いていると、他の夫婦に比べてかなりの頻度で喧嘩をしているようですが……?

ミキ「喧嘩は場所も時間も選びませんよ。街中だろうが子供の前だろうがお構いなしです。お互いに溜め込んでいると、相手は何が不満なのかわからくてイライラしますから」

――子供の前でも大喧嘩! 子供には影響ないですか?

ミキ「子供は私たち夫婦が喧嘩した後はラブラブなのを見ているので、喧嘩は2人が仲良くなるためのひとつの過程として見ていると思います」

博「夫婦だって別の人間だから、不平不満があるのは当たり前。自分も言いたいことはあるし、言われることもある。でも結果的に結婚して15年になるけど、喧嘩をしっかりして正直に話していることがセックスレスになっていない1番の理由だと思います」

ミキ「喧嘩の後はセックスをして仲直りするんです。言葉でやりあうと泥沼になるし、自分から折れるのは嫌だし、じゃあセックスで仲直りしちゃおうって。セックスすると男も女も怒りは収まる。『スッキリしたから少しは考えるか~』って思っちゃうんです」

1:喧嘩をしても諦めずに不平不満を細かく伝え合っていく

 須坂さん夫婦が今でもラブラブで、夫婦にとって1番大切なフレンドシップが築けている理由は「細かく喧嘩をする」という一見ラブラブとはかけ離れた形を取りながらも、丁寧にコミュニケーションを取っていることだと思います。大切なのは、一方が文句を言うだけでなく、お互いがお互いに不平不満を“伝えあっている”ことです。これは、夫婦だけでなく、職場や親子関係でも言えるでしょう。

 またお互いが感情的になることを許し合っているところも重要です。人間は完璧でないので、時に感情的になることもあるでしょうし、他者が感情的になっても、「当たり前」と許容していることが大切だと感じました。

2:お互いの役割に感謝をしている

 博さんは言葉にはしていませんが、ミキさんに対して「3人の子供を育て、家を守ってくれていることに敬意を払っているんだな」と感じました。そうでなければ、寝る時間を惜しんで、ミキさんの話を毎日聞くなんて難しいことですよね。

 そしてミキさんも、パートをこなし、3人の子供にお夕飯を食べさせて寝かせた後、博さんの帰りを寝ずに待っています。須坂さん夫婦はお2人共、精神的に成熟していて「夫婦は所詮、赤の他人であって、関係性はもろいもの」という共通認識を持っています。なので夫婦が仲良く過ごすためにお互い努力をしていて、それが子供のため、家族のためになるという考えを持っていました。

3:その時、伝えたことが今わからなくても後で伝わるという大らかな心

 妻のミキさんが言った「喧嘩には、その時わからなくてもいいという呑気さも必要」という言葉にも頷けました。女性と男性は思考のプロセスが違うので、女性にとっては重要なことでも男性にはその重要性がわからないことも多いようです。そのため、「わかってもらえない」という気持ちが膨らんでいくと、パートナーとセックス出来なくなる。「男性は女性より2歩遅れて感情を理解する」と言われています。大切なのは男性に伝えることを諦めないことだと思います。何度も何度も諦めずに伝えていくというミキさんの姿勢も博さんの心に響いたと言います。

 セックスレス問題とは表面的な問題で、セックスレス夫婦の課題は日頃のコミュニケーションの取り方にあることを実感した取材でした。そして、取材させていただいた私自身が学ぶことも多く、人前で喧嘩をすることが苦手な私は、わが身を振り返ることが出来ました。


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  • イク手前⁇(1)
    この前エッチしていたら、今までにない感覚におそわれました。 今までもとっても気持ち良くて涙が出ることもあったし身体がおかしくなりそうにもなっていたのですが、この前は、鼻水出るほど涙が勝手に溢れてきてとまらなくて、頭もぼーっとして、本当に変!と思いました。 気持ち良いけどやめてほしい!みたいな、、。これってイク前に感じるものなのでしょうか?人によって違うとは思いますが同じように感じた方いませんか?
  • イベント告知(3)
    シルクのみたいに敷居が高くないといいな ブラブラしてたら 有馬さんがいたみたいな そんなイベント希望します

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