ビッチの履歴書

4.お茶のみHなしで5万!? ビッチ流お金の稼ぎ方


 非正規雇用者が増え、サービス残業は当たり前という昨今。労働者たちへの風当たりは強く、世は不況と言われています。しかし、どんなに不況と言われていても、必ずどこかに大小様々の金脈が存在しているもの。今回は、お金の流れにうまく入り込み、女であることを駆使して悠々自適な生活を送っていたというビッチのお話です。

 今回ご紹介するビッチは、サラサラなセミロングヘアとつぶらな瞳がキュートな甘エビさん(仮名)。それに加えて細身で華奢なボディはモテ系女子の要素を兼ね備えています。ただ、ちょっとした仕草から漂うかすかなヤンキー臭が気になるところです。現在、アルバイトをしながらネイリストになるための学校へ通っているという彼女は、過去にある場所でお金を稼ぎ、今通っている学校の学費を貯めつつ気ままな生活を送っていたのだとか。その場所とはいわゆる「出会いカフェ」。援助交際の温床になっている等の問題があり、過去にニュースに取り上げられていたことで知っているという人も多いのではないでしょうか。その謎に包まれた実態に迫ります。

甘エビさん(23歳・フリーター)の場合

――出会いカフェにいくことになったきっかけはなんですか?

甘:最初は、ティッシュ配りのバイトをしてたんですよ。よくあるティッシュの中に怪しい広告を挟んでるやつ(笑)。その広告の内容もよく知らずに配ってたんですけど、ある日そのスタッフのお兄さんに、「こんなバイトよりその広告に載ってるバイトの方が全然稼げるよ!」って言われて。ドリンク無料、PC使い放題とか広告に書いてあって、そんなに危なくないのかなって思って行ってみることにしました。

――実際に行ってみた印象は?

甘:うーん、「なんか暗い」って思いました。ちょっとジメジメした空気だったな。ほかの女の子たちは、家出少女っぽい子が多かったです。バッグと大きめのショップ袋2つ持ってて、なんか荷物多くない? みたいな。あとは、普通っぽい子でも話してみるとキャバ嬢だったり風俗やってますって子も多かった。お客さんをつかまえに来たり、ホストに貢ぐ資金を調達しに来てたみたいです。

――キャバ嬢や風俗嬢もいるんですね。素人の女の子と出会える場っていうイメージだったけど。

甘:やっぱりお店のお客さんたちだけじゃ売り上げが厳しいみたいですよ。あとはホストにハマるといくら稼いでも足りないみたいで。

――甘エビさんはそういう理由はなかったの?

甘:私は全く。暇つぶしてお金もらえたらラッキーだし、みたいな。あとはネイルの学校に行きたかったので、少しでも足しになればと思って。結局全額それだけで貯められたけど(笑)。

――だいぶ稼いだんですね(笑)。その出会いカフェはどんなシステムだったんですか?

甘:まず女の子は身分証で年齢確認されて、カフェに来た男性たちに見せるためのプロフィールカードを書くんです。趣味とか、「おいしいご飯食べたいです!」とかテキトーに。カフェはドーナツみたいな形になってて、ドーナツの穴の部分で女の子が雑誌読んだりおしゃべりしたり、ネットしたり自由に過ごして。その周りでお客さんの男の人たちがどの子がいいかなって見てるの。その境目がマジックミラーになってて、女の子側からは見えないようになってるんだけど、光の具合とかで微妙に見えるんですよ。脚を組んで座ってると、その目の前にしゃがんでる男の人がいてびっくりしたことがあります(笑)。パンツ見えると思ったのかも。

――男性たちも必死なんですね。そこからどうやって出会うんですか?

甘:気に入った子を見つけた男の人が店員さんに申告して、その後はトークルームっていう個室で2人きりで話すんです。どういう条件で2人で外出できる? っていう相談の場です。私は、ご飯かお茶かカラオケか映画に2人で行って5,000円っていう条件にしてました。

――そこに来る男性は最終的にはセックスを求めてるんじゃないの?

甘:それはもちろんそうだと思いますが、私はそこまではちょっとできなかったです。

――ほかの女の子たちはどうだった?

甘:ほかの女の子たちとは条件に関する話はあんまりしなかったな。けど、そこに来る男の人たちの話によると、最後までさせてくれる子でかわいい子はいないらしいです(笑)。

――条件の厳しさと女の子のかわいさは比例するものなのでしょうか。カフェのスタッフはどんな役割なんですか?

甘:基本的にスタッフはみんな若い男の人で、やたら女の子たちに話しかけてきましたね。雑談も多いけど、その会話の中でその女の子がどこまでOKなのか探ってるんだと思います。お金のトラブルが多いから、外出する時には遅くとも目的地に着くまでにお金をもらっておいてってよく言われたりしました。あとは、スタッフが何人かの女の子のプロフィールカードに「オススメ」っていうシールをつけてくれて、指名されやすいようにしてくれるんですけど、それは会話の中で得た情報をもとにしているのかもしれない。すぐヤレてオススメなのか、ホントにいい子だからオススメなのかはわからないんですけど……。

――「オススメ」シール! たしかにオススメの意味が気になります。

甘:あと、スタッフの男の人とヤッたり付き合ってる子もいましたね。私も実際、スタッフの人に「俺、今から休憩入るから暇なら話そう」って言われて、裏の個室でヤッちゃったし(笑)。

――休憩中にセックスとか、全く休憩してないし……。キャバクラの色恋管理みたいなことが出会いカフェにもあるんですね。

甘:スタッフは店に女の子を揃えておかないと仕事にならないし、女の子たちは自分が来たい時に来るだけだから、つかまえるのに必死だったのかも。

お金で結ばれる関係にはリスクがつきもの?

――そこで出会った男性で印象的だった人はいますか?

甘:私は「ご飯かお茶かカラオケか映画しかできない」ってことをトークルームの段階でかなり強調して話していたんですけど、ある男の人に「それって時間かかるしめんどくさくない? 今ここで2分間ハグさせてくれて、においをかがせてくれたら2万あげるよ」って言われて、返事をする前に抱きつかれて、ホントに1、2分ですぐ離れてくれたんです。で、約束通り2万くれた。20代の若い男の人だったんでかなり驚きました。あとは30分くらいお茶しただけで5万くれたおじいちゃんとか。「これ、ホントにもらってよかったのかな?」ってちょっと不安になりましたけど。

――破格の金額! 羽振りのいい人がいるもんですね。ほかには?

甘:そこで出会って、一度ご飯に行った40代の男の人がいて、なんとなくこの人苦手だなって思ってその一回で連絡を絶ったんです。そのうち出会いカフェにも行かなくなったからもう会うこともないだろうって思ってて。でも、つい最近買い物をしていた時に誰かに肩をトントンって叩かれて、耳元で「やっと見つけた」って言われてびっくりして振り返ったらその男の人だったんですよ! 「今まで何してたの?」とか「ずっと会いたかったのに」とか問いつめられてめちゃめちゃ怖かった。うまくごまかして切り抜けましたけど。

――ひえーっ! ホラー的展開ですね。

甘:怖いですよね。また会ったらどうしようってちょっと怯えてます……。それから、ご飯に行った男の人の奥さんから電話がきたこともありました。「◯◯の妻ですけど」って。出会いカフェで出会った人とはお互いあだ名みたいなので呼び合ってるから、◯◯って言われても誰だかわからないし、「◯◯さんって誰ですか?」って聞いたんです。そしたら「今から証拠を送ります」って言われて、メールのやりとりのスクリーンショットが送られてきて、ああ、この人のことか! って。でも、ご飯に行っただけで何もしてないし、全部正直に話しました。こういう場所で知り合って、ご飯に行きましたって。そしたらその奥さんが「あの人の女グセには本当に困ってるんです。正直に話していただいてありがとうございました」ってなぜか感謝されました(笑)。それで済んでよかったですけどね。

――その程度で終わってよかったものの、やはりトラブルもあるんですね。トータルでいくらくらい稼いだんですか?

甘:実家住みなんで、一人暮らしの子よりは出て行くお金が少ないと思うけど、2年くらいはそこでもらえるお金だけで全部生活費をまかなえて、今通ってる学校の学費も貯められました。アルバイトもやめちゃってたけど、常に財布に余裕があったかも。

――えーっ! でもお茶やご飯の1回5,000円で、そこまで貯まるもの?

甘:一日のうちに多い時で4、5回行ったり来たりするんですよ。ランチ、カラオケ、お茶、映画、居酒屋で分けて、日給25,000円。もちろん1、2回で終わる日もありますけど。食費がほとんどかからないのも大きいですね。

――他人のお金で一日中遊んで日給25,000円て……。

甘:それに、たまにイケメンにも出会えますし。そういう人とは一回目はお金もらうけど、後日普通に遊んでセフレになったりもしましたね(笑)。

 女であることと若さを武器に、労力を使うことなく学費まで貯めていた甘エビさん。需要と供給をマッチさせ、自分の夢を叶えるための準備ができたという結果を残しているなかなかのやり手です。目標に到達するために、自分にとって一番楽な過程を見つけられるのは彼女の強みとも言えます。これも女としての生き方なのかもしれませんね。
(シュガー乙子)


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