GIRL’S COLUMN

【連載】もっともっと♥感じるためのAV講座 第23回 女性向けAVブームなど最初からなかったのです


1万5千本のAVを鑑賞してきたアダルトライター文月みほが、AVを楽しむためのちょっとしたコツをレクチャーするコラムです。今回のテーマ…を説明する前に、皆様にお礼を!

前回のコラムに対するご意見、ご感想をSNS宛てにたくさんいただきましてありがとうございました。コメントの一例をご紹介すると「応援する男優さんがいるなら買うべき!」「ネットだと少し怖いのでDVDを購入しています」「ネット配信が増えたことが売り上げ低迷の原因なのでは?」等々。皆さま、それぞれが違う角度からAV業界に対して思うところがあるのだと知り、それを言葉にして伝えて下さったことにじ~んと胸を熱くしています。

また、リツイートやいいねも予想を超えた数で、本当に驚いています。拡散して下さった皆様も本当にありがとうございました。同じ趣味を共有する仲間と繋がれたことにキュンキュンときめいております!!

ということで、今回のテーマは少し角度を変え、AVをもっと女性に見て頂くための取り組みを行ってきた私自身の活動を通じて、AV業界の現状をお伝えしていこうと思います。


■前回のコラムを綴った理由

前回のコラムは、本サイト内のアンケートコーナー【ヒミツのガールズトーク】「1ヶ月にいくらまでAVに使える?」の集計結果を見て、愕然と震えながら綴ったものです。


簡単に結果をお伝えしますね。
1位「お金は使いたくない」36.17%
2位「気に入ったものがあればいくらでも」29.79%
3位「3000円以内」12.77%
〃「5000円以内」12.77%
5位「500円以内」2.13%

もうね、泣けちゃった。「お金は使いたくない」という方の意見を全否定するつもりはありません。「GIRL’S CHは、無料だから見ている」そういう方も当然いらっしゃるでしょう。私自身もAVをおっかなびっくり見ていた大学生時代には、AVを観る術と言ったら彼氏におねだりしてレンタルしてきてもらうか、彼のコレクションをこっそり盗み見るかの二者択一。よ~く考えてみたら、私自身はお金を使っていなかったなぁと。その理由は、積極的にお金を払って観るのが恥ずかしかったんですよ。あくまで、彼氏が借りてきたから見るというスタンスを取ることで、自分の中の羞恥心や罪悪感から逃げていたというか…。まあ、女性ってこういうものに関しては、言い訳が欲しいんですよね。それに加えて、ネット犯罪が横行するご時世。このサイトを他の怪しいエロサイトと同じだと勘違いしていて、課金なんてしたら即架空請求が来るに違いないと思い込んでいらっしゃる方もいることと思います。

とはいえ、ですよ。それが、ここに集まっている女性たちの最も多い意見なのかと知ったら、眉間に深~いシワが寄ってしまったわけで…。で、「あ、こりゃいかん。これ以上、シワを増やすのも、見過ごすこともできな~い!」と。だって、私もかつては運営側にいた身ですもの。誤解を解くのが正義でしょうと!

え~、ごほん。さて、その元運営スタッフお手伝いとして、改めてご説明をば。GIRL’S CHは、AV業界初の「女性自身が、女性たちにアダルトカルチャーの魅力を伝える」というコンセプトで生まれた女性向けアダルトサイトです。これは、私が長年AV業界の取材を続けてきた中でも、かなり革命的な試み! 売り上げ低迷に悩むAVメーカーが、市場を女性ユーザーにまで拡大しようという新規開拓プロジェクトを将来設計の中にいれつつも、現実的にはほとんどのメーカーが「あ~あ、女性もAVを買ってくれたらいいのになぁ」レベルで足踏みしていた時代に、どど~んと「では、私たちがやりましょう!」と、立ち上がった猛者なのですから。当時、GIRL’S CHのサイトオープンを傍から見ていた私は、小さくガッツポーズをしたものです。


■各AVメーカーの取り組み

あっ! さりげなく、他社AVメーカーをディスっているわけではないですよ。実は、この時期、いろいろなメーカーから「女性向けの作品を作りたいのだけれど、意見を聞かせてもらえないか?」と、ご相談を受けていたのです。そして、各メーカーたしかに女性ユーザーを意識した作品を作っていたのです。ただそれがあまりに実験的な試みだったので、ほとんどが肝心の女性ユーザーさんに届かないうちにフェイドアウトしてしまったというだけで。お金も時間も余裕がなかった。それが理由ですが、それだけ、各メーカー追い詰められていたとも言えます。

そんな中、私が実際にお手伝いさせてもらったメーカーは4社。いずれも、危機感を募らせた老舗メーカーばかりでした。その時、私がメーカー様にお伝えしたのは「私自身はAVに男性向けも女性向けもないと考えておりますので、女性だけにターゲットを絞った作品を作るよりも【女性も楽しめる作品】を打ち出してはどうでしょうか?」という提案と、男優さんをパワープッシュすることでした。一徹さんフィーバー真っ盛りで、ムータンさん、月野帯人さん、しみけんさん以外の男優さんは陰に隠れていましたが、多くの取材から得た知識の中で、女優さんに評判のいい男優さんはきっと一般女性にも人気があるはずだと考えたのです。

しかし、AV界には「男優は黒子に徹することが美学」という考えが強く根付いていて、作品の中に男優さんの声どころか顔さえも写さないように努めていた時代。スムーズ行くかどうかは不安でした。ところが、ちょうどその時、男優さんご自身もアクションを起こす準備をしていることを知りました。そのタイミングが奇跡的に一致して生まれたのが『男優と男優』。反響がないはずがないと確信しました。勿論、私の力などは微々たるもの。運営スタッフ、製作スタッフ、男優さんの実力があってこその成功ですが。

同時に「新人男優を発掘したい」「ベテラン男優を女性たちに紹介したい」という他のメーカーさんからの相談に応じ、様々な女性向け企画も進行していきました。新人男優くんに演技指導の真似ごとをしたり、ベテラン男優さんに取材のオファーをし、「自分なんか…」と謙遜する皆様を説得して、インタビューに応じていただいたり。

こうして気づけば、各メーカーの作品に男優さんの顔が積極的に映し出されるようになり、男優さんのお名前も女性ユーザーさんに浸透していきました。これを受け、各メーカー主催の男優さんをメインに据えたイベントの開催が相次ぎ、男優さん自身も積極的にイベントを開催したことで、女性向けAVがブームになる前に、AV男優さんブームが巻き起こりました。


■古株ライター・文月みほの取り組み

気づけば私も古株と呼ばれる年齢なのですよね。今では編集さんもライター仲間も年下ばかりですからね。何はともあれ、各メーカーさんに可愛がっていただき、ここまで生きてこられたことを感謝するばかり。そして、女優さんから「いつもツイッターを見てます」と、ご挨拶を頂けるようになったことは、AVファンの私にとっての何よりのご褒美だったりもしています!! 

でも、私、女性に向けた活動に本腰を入れるまでの16年間は、縁の下の力持ちになりたくて、顔だしをすることを自ら禁じていたんです。しかし、この活動をする中で、周囲の方々のご期待と説得を受け、恥ずかしながら表舞台に立つ決意を固め、家族の反対を押し切って女性向けイベント「花園AV女学院」を行うことになりました。コンセプトは、「女性にAVを買っていただき、AV業界の起死回生のお手伝いをすること!」。その1つのみ!!

そこでまず私は、メーカー主催のイベントの際に、女性向けの活動に賛同して下さったしみけんさんにご協力をお願いしました。続いて、かつてから考えていた、女優さんに評判のいい男優さんをご紹介するという目的を果たすべく、当時は裏方に徹していた大島丈さんを説得しご出演をお願いしました。そこで、多くの女性に関心を頂いたことで、ひとまずミッション達成。今度はAVを作っている方の情熱を知っていただこうと、男性監督、女性監督を招きトークショーを行いました。さらに、私がレクチャーを行うコーナーも用意。『違法アップロードを含む無料AV配信サイトの仕組み』、『アダルトグッズメーカー7社をお招きしたプレゼン大会』、『男性向けだけれど女性がみるべき隠れた名作紹介』などを実施し、多くのお客様に喜んでいただくことができました!

しかしながら、締め切りに追われながらの準備にかかる負担と、開催の度にお財布が軽くなっていくことに耐えきれなかった我が家の台所事情と、その他の深い事情が重なり、現在は開催を休止しています。心優しき読者様は「AVメーカーがスポンサーになってあげればいいのに!」と、お思いですよね? ね? 私もそれを願ってはいますが、でも、これまでもAVメーカーはとてもご協力して下さったのです!

むしろ私の活動を一番に後押ししてくれたのが、各AVメーカー様です。個人的な催しにも関わらず、申し込んだ全てのメーカーが会場での作品上映許可をすんなり出して下さいました。それだけではなく、「とにかく女性に買って欲しいんです!」という私の申し出に応えてくださり、休日も返上で物販のご協力をしてくださるメーカーさんも続々。イベント出演者の出演作を各メーカー社員さんが直接手売り販売する光景だけでも泣けてきたのですが、さらにオリジナル商品や、会場限定で流れるオリジナルPR映像も作成してくださったのです。もう嬉し泣きの雨あられです~。中でもGIRL’S CHの運営スタッフは熱かった!! アキノリ監督のブロマイドを作成し、その隣にアキノリ監督の新作DVDを並べて販売を行ったのです。


■そもそも、女性向けAVブームなんてなかった!?

さて、こうしてAV業界とAVを愛するものによって女性ユーザー様に向けた活動が行われてきたのですが、その結果は皆様も周知のとおり。その後、各メーカーは女性向け戦線から次々と離脱。現在、残っているのはシルクラボとGIRL’S CHだけになってしまいました。そして、頼みの綱のGIRL’S CHの視聴者さんの最も多いご意見が「お金を払ってまでは見ない」。こうなったら、ため息しか漏れません。

「それでも、シルクラボがある限り、女性向けAVブームは終わらない」とお考えの方もいると思います。でも、それがそもそもの間違いだと私は思うのです。それは、女性向けAVブームではなく、シルクラボブームに過ぎないのですもの。過ぎない…だなんて失礼な表現なことは承知の上ですが、それが現実。シルクラボの人気によってAV業界が救われたかと言えば、首を縦に振ることはできなのですから。今はまだ。そう、今は。

ところで今、AVメーカーは次なる起死回生の手段として、何をしているかご存知ですか? なんとアダルトグッズの開発に取り組んでいます。女優の性器を模したオナホールがメインのようです。ここ2年の間で、若い世代にアダルトグッズの人気に拍車がかかっていることから、こういった流れになったことは容易に解釈できますが、これについて皆様はどうお考えですか? 私は、愚かなことだとは思いません。性産業の発展をバックアップすることで必然的にAV業界にも潤いが戻るわけですし! …ただし、それを理解してやっているのであればの話ですけれど……。

ここからは、AV業界の皆様に聞いてほしいことを述べます。アンケートの結果の2位に注目してください。

2位「気に入ったものがあればいくらでも」29.79%

アダルトグッズの開発もいいと思います。しかし、王道から外れてはいないでしょうか? 女性たちは、今、この瞬間にもお財布を開けて待っているんです。「お金を払う価値のあるAVを見せてちょ~だい!」と。そして、これも知っていて下さい。今の女性ユーザーさん達の目は肥えています。美形の男の子を登場させるだけでは満足してくれません。美形の男の子が生き生きと活躍する場を作り、女性の恋心に火をつけなくては! キュンキュンするための投資は惜しまないのですよ、女子は!! 

最後にダメ押し。AVメーカー様、女性たちはお財布を開けて待っていますよ。女性向けAVではなく、性別など関係なしに楽しめるAVを作って、皆様の期待に応えましょうよ!

そして、これは、私自身に課せられた問題でもあると実感しています。まだまだ、楽しい事を仕掛けていきたい。その心に変わりはありませんよ!!


◆ライタープロフィール
文月みほ(ふみづき・みほ)/アダルトライター。
1万5千本に及ぶAV鑑賞経験を活かし女性向け18禁イベント【花園AV女学院】を主催。
AV専門誌をはじめ、アダルト系WEBサイト、週刊誌などにAVレビューやAV女優・男優インタビュー記事など多数掲載中。   

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