GIRL’S COLUMN

【連載】もっともっと♥感じるためのAV講座 第24回 AVをセックスのマニュアルにしているようでは、まだまだお子ちゃまです!


アダルトライター文月みほが、AVをより楽しむための基礎知識やらよもやま話をするコーナーです。今回のテーマは、基本中の基本! でも、最近どうにも勘違いされがちなので、取り上げてみました。


■ドキュメンタリーなAVだってエンタメ作品

さて、世間には勘違いしていらっしゃる方もいるようですが、AV界というのはまぎれもなく芸事の世界です。スポットライトに飾られたエンターテインメントの世界であって、金勘定だけじゃ語れない通俗社会。そこには独自の価値観があって、法律だって六法全書のまんまじゃない。

といっても、何も悪事がまかり通ってしまうわけではありませんよ。悪い事はダメ。悪い人は進入禁止!! 例えるならスーパーのレジ打ちのおばちゃんが、バーコードをピッした商品を隣のカゴに移すとき、マニュアルとはちょっと違う独自ルールをそれぞれ持っているように、ほんの少しずつやり易い解釈が生まれてきて、それはホームルールとでも言えばいいでしょうか? なにも自治権を獲得しようという大それたことはありませんが、その業界にはその業界なりの守るべき決まりごととなっていき、AV業界においては「性こそが人生の至福。これ絶対!」、そんな風なルールが出来上がっているのです。

一言で言えば「セックス至上主義」。なにも驚くことはありません。AVとは、この世の中で唯一のセックスを主軸に作り上げられたエンターテインメント作品なのですから。どんなにドキュメンタリーな作品であっても、それもエンタメ作品のひとつ。文学に例えるならば私小説。AV女優さんが、どんなに本能むき出しのセックスをしていても、「カメラの存在を忘れちゃいました~、うふふ」とはにかんで見せても、それを美しくエロティックに『魅せて』いるのは、作家である監督の手腕。監督自身の意識と心象世界の投影であって、目の前で他人のセックスを見ているのとは、ちょっと様子が違います。

さてさて「AVとは?」なんてもの、アダルトライターたる私には最高の酒のつまみなのですが、AVを楽しむ女性の皆様にはちょっと退屈かもしれませんね。まぁ、この続きは別の機会にでも。

つまり何が伝えたいのかと言いますと、「AVの中のセックスは芸事であり、一般社会のそれとは全然違うのですよ!」ということです。カメラを忘れてセックスに興じた女優さんは、監督の深~い懐の中でそうすべく導かれたこと。女優さんに限らず女性なら誰でも身に覚えがあると思うのですが、セックスって男次第で感じ方もスタイルも喘ぎ声すら変わってしまいますよね? 名監督であればあるほど、それをしっかり心得ていて、艶っぽい表現をするならば「竿で女優たちを操っている」わけです。女優ではなく女の顔をしろと知らぬうちに囁かれていて、さらには「他の男とは違うオレだけに見せる顔をしろ」とサディスティックな甘い吐息を吹きかけられ、それはそれは羨ましい最高の魔法にかかっているのです。それが、一般的なセックスであるはずがありません。性を知り尽くし、セックスを極めた監督の描く理想の女像。本人さえ気づかないままに、それを喜んで演じているのですから。

男の腕に転がされる悦び。これもまた女性だけしか知らない密なる興奮。恍惚の吐息に溺れていく女優さんの無垢な表情に自分を重ね、私もかくありたいと、熱いため息を漏らす。これこそがAVの醍醐味だと私は思っています。


■ゴムぱっちんされたら爆笑しそう…

もしも、読者様の中で、10歳も15歳も年下のパートナーを持つ妙齢の女性がいらっしゃいましたら、ぜひ彼に手ほどきしてあげてください。「女を喜ばせたいと思ってからが本当のセックスだ」と。

そして、今現在、お若いお嬢様がたは、同世代の彼氏に伝えてください。「AV風のセックスもいいけれど、それをする意味がわかってからしてね」と。

AVが魅せてくれるセックスは、一見すると最高の性技を駆使し、得も言われぬ快感をもたらす至極の甘美…そんな風に写ります。私もこんな風にシテもらえたら、もっと気持ちよくなれるのに~って、憧れちゃいますよね。これが男性側から見ると「こんな風に女にシテやれば、気持ちよくなってくれるんだ」と感じるわけです。しかも、最近の若者の間では「こうしなければ、自分がヘンだと思われる」と勘違いしていらっしゃる方もいるようで……。ゴムぱっちんからの顔射がいい例(悪い例?)ですね。

嘆かわしいとは思いませんよ。だって、物心ついた時から、もしくは生まれた時からAVがそこにあった方たちにとって、これが世の中の基準だと思うのは当然で、むしろ疑わない清らかな心の持ち主なんだと感心さえしちゃいます。ゴムぱっちんからの顔射とか、私がされたら笑ってしまうもの。だから、嘆くとしたら、私自身を含めたオトナたちの方。きちんと教えてあげなかったのですから。「これは娯楽作品ですよ!」と。

最も、それが分かっていないオトナの方が圧倒的に多いのですから、仕方ないですよね。だからこそ重要なのは、自分自身がそれを知ること。そして、学んだことを誰かに伝えることなのです。

AVの中のセックスが、演技だなんて私は絶対に言わないし、思ってもいません。そんなこと、夢の国の住人たちの中身がアクティブで小柄な女子だと、子供たちに教えるのと同じくらい罪深い! そんなこと言う輩とは口もきいてあげない!! そうではなく、あれは、エンターテインメントの世界、独自のルール中でエンジョイしている人たちのセックスなのだと知り、それを伝えて欲しいのです。私にとって、AV界は夢の国。そして、多くの女優さんのインタビューをしてきた経験からも、私と同じように感じている女優さんが多いと断言できます。

「プライベートでは絶対にできないセックスをしたい。それが女優になった理由です」「自分が知らない性の世界があることを知って、もっと知ってみたいと思ったんです。だから、何でもやってみて自分が好きなのか、嫌いなのかを判断したい。ハードなプレイに挑戦する理由もそれです」

こう話す女優さんの数は数え切れません。

でも、AV流セックス=セックスのお手本であると勘違いしている男性に伝える時は用心してくださいね。言い方次第で自信を喪失してしまう方もいますから。余計な一言を言って、セックスレスになっては大変。だから、そうですねぇ…「AVは見て楽しむもの。実際のセックスは、あなたと抱き合っているだけで幸せ」こんな言い方はどうでしょう? もう忘れるほど大昔、エロ仕事をやっている私のような女にビビっている様子だった年下の彼氏に、言ったことがあったような、なかったような。それで無事に夫婦になったわけですから、まんざら間違いでもなかったように思います。


■AVは大人のファンタジー! これが私の絶対ルール

ここまで書いてきてヤボな話ですが「AV流のセックスをやっちゃダメよ!」とは私は言いません。だって、あんなに気持ちよさそうな顔を見せられたら真似したくなるのは人のサガというもの。隣の芝生は青く見えるのです。

でも、やってみて痛い、怖い、意味が解らない…そう感じたら、絶対にやめるべきです。まぁ、意味が分からないって場合は、もう少し続けてみてもいいかと思いますが…例えばSMとかね。でも、AVの中のSMプレイは安全性を考慮した芸事としてのプレイであることも分かっていてほしいのです。AVを見たことで、SMの世界を知った。「では、実際のSMプレイとはどんなものなのか?」これを調べて、解釈した上でなければ、表面上をなぞってみても良し悪しなんて判断できっこありません。もっともっととエスカレートさせれば、それこそが事故の元です。

その点で私は「AVは大人のファンタジー」そういうフィルターで楽しんでいるので、魔法の世界に自分自身が入り込もうとは思っていません。これは、アダルトライターを始めた際の誓いのようなもので、「ここは独特の世界なのだから、惑わされない様に。勘違いしない様に」という戒めでもあります。悪戯にエキストラ出演なんてことはありましたが、女優さんになりたいと思ったことは一度たりともありません。そういうお誘いを受けなかったわけではありませんよ。きっぱりお断りしてきたのです。

だから、最後にもう一つ。これは勘違いしている女性に知って欲しい事。AVに出演することは、つまりは「女優」になるということ。これだけはわきまえていて欲しい。AV界は芸事の世界。甘くもなければ、しょっぱくもない。AV女優たる強い分別を持った女性にしかできない特別なお仕事です。それだけは、勘違いされませんよう。

ちなみに私は、そういう女優然とした女優さんがこの世で一番大好きです!


◆ライタープロフィール
文月みほ(ふみづき・みほ)/アダルトライター。
1万5千本に及ぶAV鑑賞経験を活かし女性向け18禁イベント【花園AV女学院】を主催。
AV専門誌をはじめ、アダルト系WEBサイト、週刊誌などにAVレビューやAV女優・男優インタビュー記事など多数掲載中。    

オススメコラムリスト

掲示板
観たい動画のリクエストからセックスの悩みまで、匿名OKな掲示板

  • 雑談しましょう!(52)
    エロメン三銃士は一徹さん、月野さん、ムータンさん、この三人です。 有馬さんはエロメンです。 同じエロメンですが、三銃士はもともと男性向けAVに出てた男優ですが、有馬さんはドラマパートが多いから女性向けAVに出るという演技が出来るからエロメンに転身したという方です。 だから男性向けAVには出ない、という記事を見たことがあります。 そういう経緯聞いて(読んで)しまうと女性版とはいえ、「俺を酔わせてどうするの?」や女王様シリーズは演技ではなく、素を見せるものだから、有馬さん的にはどうなんだろう?と余計なことを考えてしまい、時々素直に楽しめない自分がいます。
  • 愛とは(1)
    たとい、人の異言や、御使いの異言で話しても、愛がないなら、やかましいドラや、うるさいシンバルと同じです。 また、預言の賜物を持っており、またあらゆる奥義とあらゆる知識とに通じ、また、山を動かすほどの完全な信仰を持っていても、愛がないなら、何の値うちもありません。 また、たとい持っている物の全部を貧しい人たちに分け与え、また体を焼かれるために渡しても、愛がなければ、何の役にも立ちません。 愛は寛容であり、愛は親切です。また人を妬みません。愛は自慢せず、高慢になりません。 礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を憎まず、不正を喜ばずに真理を喜びます。 すべてを我慢し、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。 愛は決して絶えることがありません。預言の賜物ならば廃れます。異言ならばやみます。知識ならば廃れます。 というのは、私たちの知っているところは一部分であり、預言することも一部分だからです。 完全なものが現われたら、不完全なものは廃れます。 子どもであったときには、子どもとして話し、子どもとして考え、子どもとして論じましたが、 大人になったときには、子どものことをやめました。 (中略) こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。

お支払い方法

クレジットカード
コンビニ支払い
銀行振込
その他の支払方法
ページTOPに戻る