【リオネル・メシ子】
99. 「生命のバトンを閉ざす」岡本夏生が語った“子供を産まなかったことへの後悔”から生き方を考える

6日に放送された『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、「あなたには“一生の不覚”がありますか?」というトークテーマが掲げられていました。これに対して、コメンテーターの岡本夏生さん(50)は閉経を迎える年齢となり、子供を産めなくなったことに後悔していると明かしました。
彼女は20代の頃、結婚や出産を“いつでもできるもの”と捉えていたとのこと。しかし、子供が産みたくても産めない人もいる中、自分は子供を産める体であったのにその頃には産まず、今は年齢的な問題でそれが難しくなったと言い、「先祖たちが原始時代から戦って、2億年もの間受け継がれてきた“生命のバトン”を自分が閉ざすことになる」ことを20代や30代のうちに気づけばよかったと感じたそうです。
媚びない物言いや、同番組で奇抜な衣装を着こなしたりと、天真爛漫なキャラクターで人気の彼女のブログには、ファンから「岡本さんを見てたら子供なんて産まなくても楽しそうだから、そっちの人生に私も行きます」といったコメントが寄せられるそうですが、岡本さん自身は子供を産まなかったことを後悔しているため、ファンが自分の生き方に賛同することに危機感を抱いている様子でした。そして最後に「結婚できる人は結婚してほしい」「健康な赤ちゃんを授かれる時間は短いんだからぜひそうしてもらいたい」と〆ました。
岡本さんは決して「子供を持つことが正しい」と言っているワケではなく、子供が産める体と年齢である女性たちに、妊娠や出産について改めて考えてみてほしいのだと思います。個人的には、岡本さんが出産を“生命のバトン”と表現したことにすごく共感しました。私は現在、妊娠を視野に入れて少しずつ準備をしている段階ですが、「子供が欲しいから作る」というよりも、人として生まれたからには「すべきこと」「未来に命をつないでいくべき」という感覚があります。もちろん、子供を持つか持たないかは個人の自由ですし、私自身の考えです。
別にスピリチュアルに傾倒しているのでもなく、両親にそう刷り込まれたこともないのですが、なんとなく感覚としてそれが自分の中にあります。仮に私が子供を産んだとして、その子供がこれからの未来に必ず貢献するかどうかもわかりませんが、食べることや寝ることと同じくらい、出産して子供を育てることは生きていく上で必然的なものだと捉えています。
ただ、これは私の現時点での考え方であり、現実的に考えて子供を産んだ後にそれを後悔する可能性もないとは言えません。岡本さんはもっと早く生命のバトンを閉ざすことに気づきたかったとおっしゃっていましたが、おそらく20代の頃に「子供はいつでも産める」と考えていたのもまた本心で、その時点では絶対に気づけなかったことかもしれません。例え20代や30代の頃に出産適齢期だと言われても、「いつか妊娠できなくなる」ことを体感する術はあまりないでしょう。岡本さんは閉経というわかりやすい現象経たからこそ実感したのかもしれません。
どんな人生を送っていても、何かしら後悔して「あの時、こうしていれば変わっていたのかも」と思う瞬間が何度もあるし、何かが起きて初めて選択の誤りに気づくこともたくさんあります。出産のように人生を大きく左右する事柄については、悩んだ末に答えを出しても、状況の変化が思った以上に大きかったりして、考えが変わるかもしれません。結局のところ、結婚する・しない、子供を産む・産まないなどの自分が選んできたことに対して100%後悔しない人生を送れている人はほんの一握りで、問題はその後悔をどれだけ最小限に抑えられるかではないでしょうか。どう転んでも何かしらの後悔がつきまとうからこそ、子供を産める体と年齢であったなら岡本さんの言う「健康な赤ちゃんを授かれる時間は短い」ことを自身の問題として考えることが必要なのではないかと感じます。
(リオネル・メシ子)
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